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サンフランシスコではご飯が無料なので生活費はそんなに高くない

私はサンフランシスコに住んでいるのですが、生活費が給与水準にも増して馬鹿高いという話が定期的に話題に上がります。

www.businessinsider.jp

節約のためにルームシェアと聞くと、日本ではあまり馴染みがないので大変そうに感じるかもしれませんが、海外ではルームシェアは普通の選択肢です。というのも日本のように単身者向けの狭い物件というのがアメリカではそもそもあまりないので、節約して泣く泣くルームシェアをしているというよりは、日本でいうワンルームマンションを借りるのに相当するような感覚ではないかと思います。

私は$3,350の物件を5人でシェアして月$750を払っています。$3,350というと日本と比べて何倍もするように感じるかもしれませんが、これは2-Bed/2-Bathという日本でいう2LDKに2つバスルームがついているタイプの間取りなので、日本の単身者向けの物件と比較してはいけません。吉祥寺で同じような部屋を借りても20万ぐらいはします。確かに高いですが、3倍も4倍もするわけではなく、せいぜい2倍ぐらいの感覚です。私のスペースはLDKの部分をIKEAの棚で区切ったもので、プライベートも確保されているし、建物にジムもついているし、けっこう快適です。

さらに、家賃の高さは食費がかからないことによって相殺されているため、東京に住んでいた頃と総生活費はほとんど変わっていません。なぜ食費がかからないのか?実はサンフランシスコには、タダでご飯を食べさせてくれるスポットがたくさんあるからです。

www.freeprintshop.org

近場のコミュニティカレッジの無料ESLコースに通おうか検討していたとき、学校のwikiページでこのリンク先を見つけました。食事だけでなく、無料で泊めてもらえたり診療してもらえるスポットも紹介されています。

これを知って以来、最寄りのスポットに通って無料でご飯をいただいております。最初は私が行ってもいいものかと思案しましたが、サイトなどを見るかぎり誰が参加してもよさそうでした。

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トレーを持って列に並んでボランティアの皆さんに配膳してもらいます。郊外のほうにあるせいか、ダウンタウンのほうにいるような頭のおかしそうな人やホームレスっぽい人はほとんど見かけません。

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メニューの一例。おかずに隠れて見えませんが、白いお米もあります。メニューは日替わりですが、だいたい米、肉、緑黄色温野菜、サラダ、フルーツ、デザート(クッキーかカップケーキ)、コーヒー、ジュースという組み合わせです。

ひととおり配膳が行き渡ると、テーブルの番号がランダムにコールされておかわりをすることができます。毎日参加者の人数を記録しているため、供給が足りなくなくなるということはまずなくてほとんどの日はおかわりにありつくことが可能です。けっこう量が多いので、みんな余ったぶんは家に持ち帰っています。私はここで食べたぶんと家に持ち帰ったぶんで足りてしまうので、食費は飲み物代ぐらいしかかかっていません。

どうしてこのようなスポットが存在しているのか、よく分かっていません。日本における炊き出しに相当するようなものではないかと思いますが、これほど多くのスポットで栄養バランスの考えられた温かい食事を提供してくれるというのは日本にはなさそうです。アメリカやサンフランシスコにおける経済格差の大きさなどが背景にあるのかもしれません。家賃が高くて大変でも、人が住んで生きている以上それに対応する救済策がちゃんとあるものだなあと思います。

また、こういう炊き出しっぽいのに抵抗がある人もいるかと思いますが、普通のレストランでも無料で食事を提供しているところがけっこうあるようです。

www.thrillist.com

なお、このようなスポットに頼らなくても食費はそれほど高くはありません。外食をするとチップも含めてかなり割高で、それが一人歩きしているところがあると思いますが、マクドナルドなどのファーストフードやスーパーで売っている食材の価格は日本とほとんど変わらないどころか、果物などは日本よりだいぶ安いです。要するに日本と比べて人件費が高いのでそのぶん外食が高くなるわけです。外食はたまの機会に抑えて、自炊するようにしましょう。逆に日本の外食産業がどこから人件費を捻出しているのか心配になってきます。